香りで眠れた日

ここ最近、毎晩なんとなく心が落ち着かず、眠れない夜が続いていました。
仕事のこと、家族のこと、未来のこと…。
頭の中でぐるぐると考え事ばかりしていて、気づけば深夜。
スマホを無意識に手に取り、さらに眠れなくなるという悪循環。
そんなとき、友人から「ラベンダーの香り、使ってみたら?」とすすめられました。
昔から名前は知っていたけれど、正直「香りでそんなに変わるのかな?」という気持ちがありました。でも、その夜はなんだかすがるような気持ちで、手元にあったラベンダーの精油をディフューザーに数滴たらしてみました。
部屋にふんわりと広がる、やさしくて、どこか懐かしいような香り。
目を閉じて深呼吸をしてみると、ほんの少しずつ、心の奥にたまっていた“ざわざわ”が和らいでいくのが分かりました。
まるで、「がんばってるね」「今日はもう休んでいいよ」と、香りが声をかけてくれているような感覚でした。
不思議なことに、その夜はぐっすり眠ることができました。
翌朝、久しぶりにすっきり目が覚めて、カーテン越しの朝日がとても優しく感じられたのを覚えています。
それ以来、私は夜のリセット時間にラベンダーの香りを取り入れるようになりました。
枕元に1滴だけたらす日もあれば、バスタイムにバスソルトに混ぜて楽しむ日も。忙しい毎日の中で「香りを感じる時間」を意識的に作るようにしています。
香りは目に見えないけれど、心や体の深いところにそっと触れてくれるもの。
特にラベンダーは、自分を責めそうになるときや、気持ちがざらついているときに、やさしく包み込んでくれる存在だと感じています。
もし今、心が少し疲れているなと感じたら、ラベンダーの香りを試してみてください。
きっとあなたの夜にも、静かな安らぎが訪れますように。